マンスリーマンションのメリット公開中
実際、新聞紙にオリーブオイルと柿渋を塗る実験をしてみたら、見事に水をばらばらと弾きました。
「無添加住宅」の集成材は、柿渋を塗った上に、さらにオリーブオイルを塗って天然の防腐・防虫加工に加えて、防水加工することもできます。
外壁の漆喰には、サラダオイルと柿渋を練り込んで塗っていますから、雨が降ってもしっかり弾いてくれます。
塩はシンプルな防腐剤防水剤や防腐・防カピ剤など、ややこしくて、わけのわからない化学物質を使わなくても、自然素材にはよいものがたくさんあるのです。
いちばん、単純なものが塩。
塩の防腐効果はすばらしく、「無添加住宅」では、米のりや木材、壁などの防腐・防カピ・防虫対策として塩を混ぜたり、塩水を塗ったりしています。
室内のインテリアや壁の補強に使う「竹あじろ」は、石灰と塩を入れた溶液に浸け込んで、防虫・防カピ対策をしています。
これは、食品の塩漬け保存にヒントを得ました。
塩カズノコや塩鮭、漬物も塩辛い古漬けは、何年経っても腐らず保存できるでしょう?それと同じです。
家の土台に塩水を塗っておけば、シロアリは絶対に寄りつきません。
木材に塩水を塗る方法は私のオリジナルですが、昔は、山で木を切り出したら、川を下って海へ運び、海で貯木していましたよね。
これは理にかなった方法で、海水につけている聞に、樹液と塩水が入れ替わり、塩によって虫にくわれにくい木になっているはず。
表面にはいっぱい藤査などがついていても、製材すれば内側はきれいなままです。
防腐剤に塩を使えば、ホルムアルデヒドを使う必要もないのです。
「住宅性能表示」はいらない住宅の安全を測るものさしとして、2000年の10月から、第三者機関による住宅性能表示制度がスタートしました。
現在、シックハウス対策を始め、地震に対する強さ、火災に対する安全性、柱や土台などの耐久性など、9つの分野で性能を評価するシステムになっています。
part1で説明しましたように、シックハウス対策については、数ある化学物質の中から、ホルムアルデヒドが含まれる建材の使用状況や換気設備が評価されているだけです。
「無添加住宅」に関しては、この住宅性能表示はまったく役に立たないので、あえて取得するつもりはありません。
2002年8月、大阪府の千里住宅公園展示場に完成したばかりの「無添加住宅」のモデルハウスで、4種類の化学物質反応を測定してもらいました。
その結果、検出されたのは、わずか5種類の微量な化学物質だけ。
そのほとんどが天然のものです。
ひとつは、大気中に存在しているのと同じレベルのホルムアルデヒド(0・018ppm)。
トルエン接着剤からごく微量に検出されたと考えられ、国の基準値の0・07ppmをはるかに下回るものでした。
夏の暑い時期、完成したばかりのモデルハウスでの測定でこの数値です。
最初から、化学物質を使っていないのですから、何も出てこないのはわかっていましたが、「無添加住宅」の室内は、ほとんど外気と同じ状態だということがはっきりしました。
たぶん、ほかのメーカーのモデルハウスでこの4種類を測定したとしたら、すべて検出されると思います。
住宅性能表示制度のシックハウス対策は、ホルムアルデヒドが基準値を下回っていれば最高点になります。
「無添加住宅」の結果は、これを抜きん出て、最高点のはるか上に飛び出してしまい、評価できないのです。
逆に、自然素材を多用しているため、住宅性能表示では、それがマイナス点として評価されてしまいます。
また、自然素材のフローリングやドアは、季節によって多少の収縮や膨張、そりが発生します。
壁の漆喰には、細かなひびが入ることもあります。
これらは、工業製品のような均一な住宅から見ると、マイナス評価になるかもしれません。
しかし、構造にはまったく問題はないもので、自然素材なら当たり前に起こる現象です。
天然素材で建てられていた昔の日本の家では、問題にもならないことでした。
私から見ると、住宅性能評価書は、住宅メーカーの側に立って、住宅が安全であることをアピールするために、一方的な基準をもとに設けられた制度。
その基準は、あくまで最低のラインであると、思えてなりません。
基準をクリアしているのは、当たり前のことなのです。
前にも述べましたように、日本の住宅の平均寿命は、わずかお年。
イギリスの住宅が百年なのに比べて、あまりにも短すぎます。
化学建材で建てられた住宅は、およそ却年で化学接着剤が劣化。
壁のビニールクロスがめくれたり、フローリングの表面が剥がれたりしてきます。
見た目に汚らしいばかりでなく、安全性の面でも問題が出てくる。
最終的には、化学接着剤の寿命が、現在の住宅自体の寿命につながっているのです。
信じられない話ですが、構造材にも集成柱や集成梁を使った建物は、接着剤の力が弱まるにつれて危険な状態になります。
私自身が以前、住んでいたのは、ビニールクロスと合板を張り巡らしたような家。
新築してわずか何年でフローリングの一部がふけのようにぼろぼろに剥げ、不愉快なぐらい汚らしくなりました。
とてもじゃないけど住めない。
ましてや家をそのまま子供に継がせることもできません。
最近、やっと無添加住宅仕様でリフォームしたところです。
家を新築しても、お年のロ−ンを払い終える前に、リフォームしたり、建て替えたりしなければならない。
自分のものにならないうちに、家がだめになってしまうわけですから、理不尽な話だと思いませんか?これに対して、漆喰や石、木などの天然素材は、化学形成されたものとはまったく異なる、自然の変化をたどります。
天然素材は、光や風、雨によって、長い時間をかけてゆっくりと風化していきます。
化学形成された人工素材が、わずか数十年で劣化するのに対し、自然によってつくられた天然素材の風化は、数百年という気が遠くなるようなペ−スでゆっくりと進行します。
劣化と風化は、まったく違うのです。
イタリア・プ−リア州のアルベロベッロという村では、国世紀ごろから石灰岩を使って建てられたという、まるでおとぎ話のようなとんがり屋根の民家(トゥルッリ)に、いまも人々が暮らしています。
輝きを失わない白壁と石屋根の家に人が住み続けているのは、建物に深い愛着を持っているからに違いありません。
もうひとつ大切なことは、環境との共生です。
石や木でできた家は、やがて風化して朽ち、土に還ります。
焼却処分することになっても、ダイオキシン類が出る心配もありません。
化学物質だらけの家は、いずれ焼却処分されたり、万一、火事にでもなったりしたら、一酸化炭素どころか、ビニールクロスや塩ピシ−ト貼りのドアからはダイオキシン類が、プラスチック類の板から青酸ガスが発生して、ひどい場合は死者が出るほどの大きな被害を及ぼします。
住宅火災のニュースでは、しばしば一酸化炭素中毒で死亡などと報道されますが、実は3つの有毒なガスが複合して中毒になっているはずです。
正確な情報を、なぜきちんと伝えないのでしょうか。
火事になったのは仕方がないとしても、ビニールクロスや塩ピシ−トなどの化学建材を使っていなければ、命を落とさずにすんだ人はもっと多かったと思います。
万一助かっても、有毒ガスを体内に吸い込めば、2次災害に及びます。
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