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コンタクトのグレード

近視の度数は?と質問すると、多くが「0.3くらい」とか「0.1以下」と答えますが、それは視力であって、近視の度数ではありません。
視力は文字やランドルト環(Cの文字のような切れ目が入った輪)が描かれた視力表で測定します。 ランドルト環は国際的な視力検査の基準で、5メートルの距離から見たときに視力1.0となるランドルト環の大きさは直径7.5ミリ、太さと切れ目の幅1.5ミリと定められています。
このランドルト環より小さいものが見えれば視力1.0以上、大きいものしか見えなければ視力1.0未満となります。 0.3や0.1という視力でも、近視以外のこともあります。
近視を含む屈折異常の度数はD(ジオプトリー)という単位で表します。 Dが正視、-(マイナス)が近視、+(プラス)が遠視です。

-3Dまでが軽度近視、-3D〜-6Dが中等度近視、-6D以上が強度近視とされています。 強度近視にはガス透過性ハードコンタクトレンズが適しています。
度が強いと、装用時聞が長くなり、コンタクトレンズによる目の負担を考えなければなりません。 ソフトコンタクトレンズでは度が強くなるにつれてレンズも厚くなり、ガス透過性ハードコンタクトレンズよりも酸素透過性に劣るソフトコンタクトレンズでは、角膜の酸素不足を招きやすくなります。
最近、-2D以下の軽度近視でコンタクトレンズを装用している人がいます。 その中には裸眼でも日常生活にあまり支障がなく、必要なときだけコンタクトレンズを装用するという人もいますが、そのような人にハードコンタクトレンズは不適です。
毎日装用しない人、一日の装用時間が短い人にはソフトコンタクトレンズが適しています。 コンタクトレンズは涙の上に乗っていて、まばたきのたびに動きます。
つまり、目を閉じるとまぶたに引っ張られて上に移動し、目を開けると元の位置に戻ります。 ハードコンタクトレンズは涙の表面張力により角膜に接着し、ソフトコンタクトレンズはその弾性力によって角膜に乗っています。
移動したレンズが元に戻り、中央にとどまるのは、角膜の形状と涙によるものと考えられています。 しかし、レンズが目に合っていないと、ずれたり、はずれたり、中央に戻らなかったり、安定しないのです。
選んだレンズが目に合っているかどうか、適正かどうか、そのレンズを装着した状態でチェックします。 その装着状態を表すのがフィッティングです。

角膜のカープに対してレンズのカープがきつい状態をスティーブフイッティング、ゆるやかな状態をフラットフイッティングといいます。 スティーブの場合はレンズの周辺部が、フラットの場合はレンズ品っこんの中央部が角膜を圧迫します。
圧迫が強いと角膜に圧痕や傷が生じたり、涙の流れが悪くなって角膜が酸素不足をきたしたりして、眼障害が起こりやすくなります。 また、レンズの動きが小さい状態をタイトフイッティング、動きが大きい状態をルーズフイッティングといいます。
タイトの場合はレンズの下の涙の流れが悪いので、角膜の酸素不足をきたしやすく、ルーズの場合はレンズが安定せず、よく見えなくなったり、レンズがはずれやすくなります。 どんなコンタクトレンズであっても適正なフイッティングが必要ですが、とくにハードコンタクトレンズでは厳密なフイッティングが要求されます。
しかも、フィッティングはレンズの汚れ、傷、変形、角膜の変形、涙の量などによって変化しますので、定期的にチェックすることが大切です。 角膜の大きさも人によって違います。
日本人の角膜は以前に比べて大きくなり、以前は直径10.5〜2ミリでしたが、最近は直径12ミリを超える人もいます。 一般的にハードコンタクトレンズは角膜径より2〜3.5ミリ小さい径、ソフトコンタクトレンズは0.5〜2.5ミリ大きい径のレンズを使用します。
角膜の大きさもコンタクトレンズの大きさを決定する重要な因子です。 レンズが大きすぎても、小きすぎても、涙の流れが悪くなり、トラブルが生じやすくなります。
ハードコンタクトレンズでは大きすぎると乾燥、圧迫感などが生じ、小さすぎると視野の周辺がぼやける、夜間に光をまぶしく感じるなどのトラブルが起こります。 ソフトコンタクトレンズでは大きすぎると、タイトになりやすく、角膜上皮障害、結膜充血などの症状が起こりやすくなり、小きすぎるとレンズに覆われない部分が生じ、レンズが不安定となり、異物感、見え方のぶれなどを訴えます。
験裂幅、つまり上まぶたと下まぶたの幅(目を開けた状態)も人によって違います。 険裂幅の広い、いわゆる大きな目には大きめのサイズ、険裂幅の狭い、いわゆる目が細い人には小さめのサイズが適しています。

験裂幅に合ったレンズを選ばないと、レンズの安定が悪かったり、まばたきのときに上まぶたの圧力でレンズがはじき出されてしまうことがあります。 日本人は角膜のカープがきつい(スティーブ)といわれていましたが、最近の若い人はフラットのことが多くなっています。
フラットな角膜にはハードコンタクトレンズが適しています。 ソフトコンタクトレンズではカーブの選択範囲が狭く、フラットな角膜にレンズのカーブを合わせるのは困難で、どうしてもきついカーブを選ばざるをえません。
ハードコンタクトレンズはカーブの選択範囲が広いので、フラットな角膜でもレンズのカーブを角膜に合わせることができます。 コンタクトレンズを装用すると、角膜が変形します。
変形の程度は人によって違いますが、コンタクトレンズを求めて来院するのは大半が装用経験者で、その角膜には必ず変形が見られます。 長期間のコンタクトレンズ装用による角膜変形が続くと、コンタクトレンズをはずしても角膜変形が治らないこともあります。
病的な角膜の形態異常もあります。 その一つ、円錐角膜は中央部が円錐状にとがっています。
そのため角膜のカープにコンタクトレンズのカープを合わせにくく、レンズの周辺部が角膜から大きく離れたり、レンズが角膜を強く圧迫したり、フィッティングが非常にむずかしいのです。 また、円錐角膜の人はレンズが汚れやすくなります。
しかも円錐角膜の人の角膜は非常に傷つきゃすく、フィッティング不良のレンズ、汚れたレンズを装用していると、眼障害がすぐに起こります。 円錐角膜には汚れにくい低肱値のガス透過性ハードコンタクトレンズが適しており、ソフトコンタクトレンズは適していません。
円錐角膜のフイッティングは非常にむずかしいので必ず眼科専門医に相談してください。 フイッティングを誤ると病気が進行してしまいます。

涙が少ないドライアイの人には、水分を含むソフトコンタクトレンズは基本的に好ましくありません。 レンズに涙を取られるぶん、涙が減少し、角膜が酸素不足に陥りやすくなるのです。
また、ドライアイでは目の分泌物が多く、レンズが汚れやすくなります。 したがって、ドライアイにもっとも適しているのは水分を含まず、汚れがつきにくい低肱値のガス透過性ハードコンタクトレンズです。
どうしてもソフトコンタクトレンズをという人は非含水性ソフトコンタクトレンズ、毎日使い捨てソフトコンタクトレンズ、頻回交換ソフトコンタクトレンズにしましょう。 ドライアイに対しては、いかなるコンタクトレンズも連続装用は禁思です。

結局コンタクトを捉えます。優秀なコンタクトだけを求める人に最適です。
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